厚生労働省の調べによると、日本人の糖尿病患者数は約316万人。このうち男性が約176万人、女性が約140万人でした(「平成26年患者調査」より)。
糖尿病は自覚症状のない病です。定期検診を受けて初めて知る方が大多数でしょう。このため、いわゆる「糖尿病予備群」の数を含めると約2,000万人もいるとされ、しかも年々増加傾向にあるといわれています。
糖尿病とは、インスリンの量が少なくなる、または働きが悪くなることによって血糖値が下がらなくなる病気です。
インスリンとは、すい臓で作られるホルモンの一種。血液によって全身に運ばれるなかで、血中の糖分(ブドウ糖)を筋肉や肝臓など臓器・組織へ取り込むことで血糖値を下げ、正常な状態に保つことになります。
しかし、すい臓が弱るなど何らかの原因によりインスリンの分泌量が減少または作用が弱くなると、血中の糖分を取り込めなくなり血糖値が上昇。この状態が続いているのが、糖尿病なのです。
厚生労働省が平成28年に行った「国民健康・栄養調査」の結果を見てみると、「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000万人となっており、平成9年以降は増加傾向にあることが分かっています。その一方で「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,000万人いるものの、平成19年以降は減少傾向に。厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」は、平成28年の死因別死亡総数のうち1万3,480人が糖尿病によって亡くなったことを結果として示しています。
こちらでは糖尿病の患者数や死亡者数、糖尿病の年間医療費などについて詳しくまとめました。
インスリンの分泌量が減少するのは、すい臓の機能が低下すること以外にもさまざまな原因が考えられます。その原因とは、糖尿病の種類によっても異なります。
ここでは、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病など、それぞれの原因について紹介します。
上述の通り、糖尿病は自覚症状のない病です。しかし、体にはある異変が起きており、それが糖尿病のサインとなっているかもしれません。
糖尿病患者に多い前兆や初期症状についてまとめましたので、疑いがある方はこちらでチェックしてみてください。
定期検診などを受けず、長年糖尿病を放置しておくと合併症を引き起こす可能性が高くなります。糖尿病が恐ろしい病だといわれるのは、この合併症にあります。
特に、多いのが「3大合併症」といわれる障害です。具体的にどんな症状があるのか、また治療法や最悪のケースについても説明します。
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