ここでは血液検査の結果項目のひとつであるHbA1cについてまとめています。
健康診断で血糖値が120 mg/dL近くあって、糖尿病予備群と診断されました。
再検査で血液検査をしたのですが、その結果を見た医師によると「HbA1cも高いね」とのこと。
HbA1cとはどんなものなのでしょうか?そして、これが高くなるとどんな症状が現れるのでしょうか?
血液検査でわかる結果のひとつであるHbA1c。
血糖値との違いがイマイチわかりにくいHbA1cとは何を調べるものなのか、何%以上だと糖尿病と診断されるのか、ここでチェックしましょう。
HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)とは、赤血球に含まれるヘモグロビンのうち、糖と結びついたものがどれだけあるかを示したものです。
ヘモグロビンは、体中に酸素を運ぶ役割を担う赤血球に含まれるタンパク質。血液中の糖分が多い状態、つまり高血糖の血液ではヘモグロビンと糖分が結びついて糖化ヘモグロビン(グリコヘモグロビン)と呼ばれるものに変化します。
この糖化ヘモグロビンをもった赤血球が、血液中にどれくらい含まれるかを測定したものがHbA1cというわけです。
血糖値が高い人ほどHbA1cも高くなる傾向がありますが、例えば空腹時の血糖値は120 mg/dLであってもHbA1cが一定の基準を超えている場合、糖尿病の疑いが極めて高いと診断されることがあります。
HbA1cの測定は血液検査で行います。検査方法がいくつかあり、検査日当日に食事を摂っても良い場合もあります。
数値による診断結果は、以下の通り。
健康な人 | 4.3~5.8% |
---|---|
糖尿病予備群 | 5.6~6.4% |
疑いあり | 6.5%~ |
糖尿病の疑いが極めて高くなるとされる6.6%以上の人は、糖尿病による合併症をすでに引き起こしている可能性が高いといわれています。
なおHbA1cの数値だけで糖尿病か否かをジャッジすることはできません。実際には、空腹時血糖値や随時血糖値などとあわせて判断するもの。
また糖尿病が疑われる数値に達していないHbA1cが6.5%未満であっても、以下の結果や症状が見られる場合は、糖尿病と診断されます。
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