ここでは肥満と糖尿病の関係についてまとめています。
90kgを超えると糖尿病になる可能性大?
若いころはスリムだったけど、不摂生な生活習慣がたたってかブクブク太り、40歳を超えた今では体重が90kgをオーバー。
周りからは「糖尿病に注意しろよ」と言われるが、肥満気味の人はみんな糖尿病になるのだろうか?
欧米などには自分より太っている人がたくさんいるイメージがあるが、あの人たちも糖尿病になるのだろうか?
肥満気味の人は「血糖値が高くなる傾向が強い」ため、糖尿病になりやすいと言われます。
なぜ肥満気味の人は血糖値が高くなりやすいのでしょうか。
最近の研究で、肥満気味の人は肝臓から分泌されるLECT2というホルモンが多いことが確認されています。LECT2は、インスリンの働きを弱める作用があることが研究報告で明らかになっているホルモンです。
LECT2が多量に分泌される原因はわかっていませんが、いずれにせよ血糖値を下げる作用のあるインスリンの働きが弱まると血糖値は上昇。インスリンを分泌する臓器であるすい臓はもっと多くのインスリンを出して血糖値を下げようと作用します。
こうして、どんどんインスリンを分泌していくうちにすい臓が疲弊して、最悪の場合インスリンを分泌できなくなる可能性も。悪循環により血糖値はますます上昇して、糖尿病を発症するというわけです。
肥満気味の人は必ず糖尿病になるかといえば、そうではありません。肥満でも糖尿病にならない人はたくさんいるもの。例えば欧米の人は日本人よりも毎日高カロリーな食事をとっているため、肥満気味の方が多くいらっしゃいます。
体型だけを見ると欧米には多くの糖尿病患者がいるように思えますが、実はヘルシーな和食を食べる日本人のほうが、欧米人より糖尿病になりやすいと言われています。その理由は、欧米人のほうがすい臓が強いため。
相撲力士も糖尿病になりにくいと言われていますが、これは激しい格闘に備えて運動や健康管理をしっかりしているからです。
肥満気味の方は、糖尿病に限らずさまざまな病院の原因につながりやすいとも言われています。特に不摂生な生活を続けている方は、その習慣を見直しましょう。
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